株式会社フューズ

学びへ、一歩!ー3人のレンガ職人ー

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約6分

▭▭▭ 3人のレンガ職人 ▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭▭

ある旅人が、道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。

旅人はその男に「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みだよ。
朝から晩まで親方の指示で、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。
暑い日も寒い日も、風の強い日も、一日中レンガ積み。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」旅人はいたわりの言葉をかけた。
「大変だが、賃金がいいからやっているんだ。ここでこうやって仕事があるから、
家族全員が食べていくことに困らない。」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

さらに歩くと、また別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺達は、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを癒すんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

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今日はこの【3人のレンガ職人】のお話です。このお話を、すでにご存じの方もいるかと思います。

3人とも実際にやっていることは同じで「レンガを積む作業」ですが、捉え方がそれぞれ違います。

旅人の『何をしているのか?』というシンプルな問いに、1人目は「レンガを積んでいる」と答え、2人目は「壁を作っている」と答え、3人目は「大聖堂を作っている」と答えます。

また面白いことに、同じことをやっているにも関わらず、1人目は「非常に大変な仕事」と認識していて、2人目は「大変な仕事」と認識していて、3人目は「素晴らしい仕事」と認識をしています。

考え方答えがそれぞれ異なるのは、3人の”やる目的”が異なるからです。1人目は「言われたから」やっていて、2人目は「家族が生きるためのお金を得る為に」やっています。3人目はレンガを積む作業の先にある「偉大な大聖堂の完成の為」にやっています。目的が違うだけで、同じ作業が『大変』にも『楽しい』にも変わるなんて、人間は不思議ですね!

 

この話、実は続きがあります。↓↓↓

 

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さて、3人の10年後です。
1人目は、10年前と同じように相変わらず、不平不満をいいながらレンガを積み続けています。
2人目は、レンガ積みよりお金の良い仕事に就きましたが、危険を伴う教会の屋根の上で仕事をしていました。
3人目は、建築現場の施工管理者として施工を任されるようになり、のちに出来上がった大聖堂には彼の名前が付けられたということです。

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スタート地点は3人ともただの『レンガ積み』だったはずです。しかしほんのわずか向いている方向、つまり”捉え方の角度”が異なった為に、10年後は全く異なるゴール地点にたどり着きました。

 

 

 

 

 

つまりこの話を通して学べる事は、目的を持って、モチベーション高く仕事しようね!!

…というところで終わるのが通常なのですが、、、

企業や上司が、『目標を持て!』というのは当然だし、簡単です。でも人に言われたから目標をセッティングして、その目標でモチベーションがすぐに上がるかというと、そういうわけでもないと思います。

 

Few’sで仕事を始めてから、友人や他の会社に勤める方のお話を聞くといつも思うのが、(自分の人生、もっと自分の幸せの為に使っていいんじゃないかな…)という事。Few’sでは”自分の為に仕事をしていい”とよく言われるので、今だからそのように感じるようになりました。

 

3人のレンガ職人のお話しは、『物事の捉え方・目的が変わるとどれだけ変わるか』がとても分かりやすいお話しだと思います。しかしよく考えると、物事をどのように捉えるか、判断しているのは自分の”脳”です。

1人目と2人目は、自分の”脳”の捉え方によって、仕事はつらく、大変なものであると認識し、3人目は楽しく有意義なものと認識しています。同じ仕事内容なら、楽しいと感じながらやれる方がいいですよね!?

 

1人目の男は、「親方に言われたからレンガを積む」と言っていましたが、自分の脳を自分の為には使っていない状態、ではないでしょうか。

2人目の男は、「家族の為にお金を稼がなくては」という認識をしています。他人の為に行動を起こせるのはとても立派な事だと思います。でも、その為に自分の一度きりの人生はつらく大変な仕事をし続けて終わってしまうかもしれません。もしかしたら…彼が幸せにしたかった当の家族は、毎日大変そうな(10年後には毎日危険と隣り合わせの)男をずっと心配し不安に思い続けていたかもしれません。

3人目の男は、自分が「素晴らしいものを作り上げる一員だ!」と認識し、毎日ワクワク仕事をし、やがて責任ある仕事を任され、ついには大聖堂に名を残します。自分の”脳”を、自分が楽しく過ごすことができ、自分の人生が意味のあるものとして残る方向に向けたのです。もし彼に家族がいたら、毎日キラキラ輝く目で仕事に向かい、やがてレンガを積んでいた頃より高い報酬を得、最後には成果を認められ、名を刻まれた大聖堂を満足げに見上げる男を見ることができたかもしれませんね。

 

長くなってしまいましたが…自分の”脳”をどう使い、物事をとらえるか。自分で選ぶことができます。

3人のレンガ職人の話を聞いて『目的を持つことの大切さ』を学ぶとともに、『自分の幸せの為に目的を設定する』ことができるのではないか、と思いました。だって、誰しも幸せな人生を送りたいと思っているので!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!